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宮之上貴昭執筆による長期連載


by ymweb
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カテゴリ:じゃずぎたりすと物語( 86 )

【帰国】

じゃずぎたりすと物語


執筆開始から13年目を迎えた「じゃずぎたりすと物語」

いよいよ完結です。

これまで熱心にお読みくださった方々に感謝を申し上げます。


じゃずぎたりすと物語

【帰国】

「ミヤ〜??」

一瞬疑ったような表情を見せた若い黒人の女の子。


ケネディ空港に迎えに来てくれたのは、米軍横田基地で一緒に演奏していたドラマー、エディの彼女、クローデット。

ポッチャリ系美人で、声が高くてのんびり話す。^_^

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ひょっとして、首からカメラぶら下げて黒縁メガネの日本人を想像していたのかもしれない。

わたしは髪の毛はアフロヘアーでサングラス、しかもカリフォルニアの紫外線いっぱい浴びて、かなり日焼けしています。(ニッポンコクジンか!?)

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エディからわたしの性格をインプットされていたのか、見た目の雰囲気からか?出会ってすぐに親しく接してくれました。

地下鉄に乗って、先ずは彼らが住むブルックリンへ向かいました。

エディのアパートに着くと、程なくしてジョージとチャッピーが帰って来ました。

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挨拶もそこそこに、日本のこと、米軍基地の演奏のことなど、矢継ぎ早に質問責めです。(^.^)

行ったことのない日本に興味津々なのでしょう。

ニューヨーク初日は予約してくれていた近くの安ホテルに泊まりました。

しかし、考えることは日本語で話すのは英語なので、「知恵熱」が出そう。(o_o)


そんな時でした。

ホテルの下で「パーン!!パーン!!」

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驚いて窓から覗くと、誰やら走って逃げ去る姿が。

これは明らかに拳銃の発砲音です。

しばらくして、けたたましいパトカーのサイレンの音が近づいて来ました。

そう、わたしはニューヨークの危険地域、ブルックリンにいます。

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よく晴れ渡った翌日、再びエディの兄弟の家に行きました。

Miya.Do you smoke?

タバコなら吸うよ〜

Yes I do


わたしを連れて近所の雑貨店に入り、

鉄格子の先にあるレジのオヤジに、周りを気にしながらそっと5ドル渡すと、茶色の封筒に入った物を受け取りました。

彼らの意味しているsmokeは、もっといけない方のsmokeでした。(・・;)

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酒好きなわたしは、この店でお酒を買おうと思いましたが、彼らはそちらには興味ないみたいでした。(^^)


アパートで、大きなテーブルにgrass(スラングです、想像してください。)を広げて、茎などを丁寧に取り除き、紙に巻きます。


実はわたし、過去に仲間からgrassをもらったことがあるのだけど、

はっきり言って、効いた試しがなく、喉が痛くなるだけでした。

これだったら酒の方がずっと良いと。


完成したのは細めを5本分くらい。

先ずは灰になる時間の無駄をなくすため?手に持って1本を4人で回し吸い。(´Д`)y~~

(また喉が痛くなるだけ)と思いきや、次にわたしの番になる頃は頭がグルグル。ʕʘ‿ʘʔ

なんじゃこれ〜

決して皆さんに危険薬物をオススメしている訳ではありません、むしろ、してはなりません、念のため。


エディ家のアパートは比較的広くて、使っていない部屋があるから、ここに住んでOKと嬉しい言葉。

お世話になることにしました。


思いっきりジャズではないものの、兄はベース、弟はベースを演奏する。

わたしはギターを買いに行くことにしました。

ニューヨーク中の目ぼしいお店を何ヶ所か探したけど、結局ブルックリンの小さな楽器店で見つけたギルド社製「アーティストアワード」

これは!と感じた1本でした。

(この後、このギターを21年愛用して、たくさんのレコーディングをしました。)

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このギターを手にして毎日部屋で練習、

そしてブラザーたちとセッションの日々です。

もちろん生の演奏にもたくさん触れました。


秋が来て寒い冬が来て、また春が来ました。

ビザの有効期間など、とっくに切れています。

エディたちのバイトの手伝いもしましたが、お金を使い果たしました。

考えることも話すことも英語になったころ、帰国することになりました。


はたして、長いことほっておいた妻や仲間は、わたしのことを受け入れてくれるのでしょうか。

帰国したら仕事はあるのでしょうか。

不安が一杯です。


アメリカ滞在はもとより、今までのたくさんの経験は実になっているのでしょうか。

正直なところ、自分ではよく分かりません。


おわり


長い間「じゃずぎたりすと物語」を購読くださり、まことにありがとうございました。


[速報!]

じゃずぎたりすと物語シーズン2

今夏執筆!


/////////////////////////


宮之上貴昭1953107

東京都世田谷区生まれAB

10歳からギターを始め、15歳からジャズに開眼。

18歳からキャバレーでプロとして活動、23歳の時に渡米し、帰国後自分のバンドで活動し、24歳の時にビル・エバンス(pf)トリオで来日したフィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)をゲストに「Song for Wes」(キングレコード)でメジャーデビュー。

その後もジミー・スミス(org)をゲストに「Touch of love」(バップレコード)、ストリングスオーケストラをバックにした「Foxy Eyes」(東芝EMI)、日本ジャズ100選にもなった「ウェス・モンゴメリーに捧ぐ」(キングレコード)などはとりわけ有名。

最新作は20194月に発売された「Taste of jazzguiter」(YPMレコード)


1988ジャズヤトラ出演(インド国中で行われる)ジャズフェスティバル

1992年から連続5モンタレージャズフェスティバル

2000年からほぼ毎年ハワイコンサート

2005年から6カリフォルニア・サンノゼジャズフェスティバル

2013パリでコンサート

2015メキシココンサート


宮之上貴昭ウィキペディアより

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%AE%E4%B9%8B%E4%B8%8A%E8%B2%B4%E6%98%AD


by ymweb | 2019-05-28 18:07 | じゃずぎたりすと物語

渡米!!

じゃずぎたりすと物語


13年かけて執筆している「じゃずぎたりすと物語」

間もなく完結となります。

これまで熱心にお読みくださり、ありがとうございました。

初めて読まれる方は、

ギターを弾くきっかけを書いた第1話から是非お読みください。


【いよいよ渡米!】

渡米を決心するまでに費用や生活のことなど、考えておく問題がたくさんあります。

これまで一生懸命に働いたので、貯金はそこそこありました。

以前に彼女を寝取られた親友?の吉田君が仕事で現在L.A.にいると聞いて、

しばらく彼のところに滞在してからニューヨークに行こうと考えました。

https://ymweb.exblog.jp/27924778/


「ハワイ経由ロサンゼルス行き大韓航空」

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生まれて初めて乗る飛行機は羽田空港から国際線です。(-ω-)/

(当時はまだ成田空港ありませんでした。)


空港に到着すると、吉田君が車で迎えに来てくれていました。

彼は観光で来る日本人にロサンゼルスを案内する、という仕事をしていて、

3rd streetWestern streetの交差する辺り、

いわゆるコーリアンタウンの近くで、

知り合いの男性とアパートをシェアしていました。


初めて踏み入れるジャズ発祥の地アメリカは、わたしにとって興味津々だけど、

地域によっては治安が悪く、

道路の両脇に浮浪者や危ない人が大勢いるので緊張感が高まります。

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しばらく吉田君のアパートに居候を決め込み、ジャズクラブで演奏を聴いたり、


UCLAとかディズニーランドなど、観光はもとより、

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楽器店もいろいろ覗いて見たのだけど、

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L.A.にはわたしの心を満たしてくれるものが見つからないように思えました。


渡米の目的はジャズです。

聴いて弾いて、実際の空気感に触れて学ぶことです。

ニューヨークに飛ぶことにしました。


コネクションは横田米軍基地で一緒に演奏していたドラマー、エディの兄弟です。

LAから4時間半のフライトでケネディ空港に到着。


「ミヤ?!」

声を掛けて来たのは、思いがけず若い黒人の女性でした。

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これから怒涛のニューヨーク生活が始まることになります。


つづく。


by ymweb | 2019-05-09 15:54 | じゃずぎたりすと物語

[前号までのあらすじ]


婚約して、キャバレーと米軍横田基地で演奏して、月曜日は武蔵野音楽院で教えて、ジャズ喫茶でバイトする忙しい日々、


そんなある日のこと、わたしのもとに一本の電話が。


【渡米?! このタイミングで⁉️】


「み、宮之上先生ですか? わたしは河内伸介(こうちしんすけ)と言います。宮之上先生にギターを習いたいと思いまして電話しました・・・」


日野にある東京工科短大の学生、河内伸介は、最も初期にわたしの生徒になった一人でした。

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ジャズギターはコツコツと地道な努力と練習が必要なのだけど、(ジャズギターに限らないと思うけど)、彼はそのプロセスが苦手みたいで(゚ω゚)、なかなか上手くなりませんでした。


相性が良かったのと年齢が近いということもあって、彼とは麻雀したり(その頃はハマっていました)、彼の大学に黒人たちを連れて行って演奏したり、わたしの演奏を趣味で録音したりと、個人的にも親しくなっていきました。

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河内伸介との足跡は後編で大きく紹介したいと思います。


米軍基地で演奏していたある日のこと、

ドラムのエディが「ミヤ、ニューヨークに行ってみると良いよ! 勉強になるから。」

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ジャズミュージシャンなら皆んな憧れる「渡米」

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本物のジャズを聴いて勉強し演奏する。

実はジャズギターを始めた時から心に描いていたわたしの夢でした。


当時は今と違って航空券が高くて、とても妻を連れて行く予算はありません)


でもエディの言葉が毎日ずーっと心に響いて来て、

ジャズギターが上手くなりたい、本場の空気感を吸収したい。

その想いが強まり、ついに新婚の妻を残して単身で渡米することを決断しました。o(・x・)/

自転車で日本一周したエネルギーも後押ししたに違いありません。

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よ、仲間よ、仕事よ、

帰って来るまで待っててくれ~

まあ待ってなくても良いけど。

そんな気持ちでアメリカへGO❗️🛫🇺🇸

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つづく



by ymweb | 2019-03-14 10:02 | じゃずぎたりすと物語

[全号までのあらすじ]


アルバイト先の「モダン」でコーヒーを淹れていると、ショートヘヤーが良く似合う、とてもキュートな女性が来ました。


相方のウェイトレスが、

「あら?マキちゃん、久しぶり!」


ふ~ん、「マキ」って言うんだ。。。

わたしはこの女性に少し興味を惹かれました。


【婚約、そしてニッポンこくじんの日々】

ジャズが大好きなので「モダン」にたまに聴きに来ている、というこの女性に、わたしのライブがあるので聴きに来ないか?と誘ってみました。


最初は怪訝な表情を見せていたのだけど、興味を示して来てくれることになりました。


こうして彼女との初デートは、八王子のジャズ喫茶「アローン」のわたしのライブでした。(^^)

そもそも、ギターを始めるキッカケなんて、女の子にモテたいからでしょ? 普通は。(=^x^=)


しかし残念ながら、特に演奏を気に入ってくれた訳ではなく、一生懸命に演奏している姿が印象に残ったそうです。(゚ω゚)ナンダ


それでも彼女と恋に陥るのに 時間はかかりませんでした。(`*)


宮之上貴昭 23

「武蔵野音楽院」の講師として就任が決まり、ある程度生活の安定が見込まれるのを機会に、お互いの両親を紹介して婚約し、西国分寺の一軒家に住むことになりました。


そんなある日のこと、


米軍横田基地でオルガンを弾いているジョー・デイビスから仕事を頼まれ、「New Groove」というトリオ名で、毎週木曜日と土曜日、基地内のNCOクラブで黒人たちに混じって演奏することになりました。

まさに「ニッポンこくじん」です。(°°)

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ドルでもらうギャラは現在と違い、相場が1ドル300円くらいだったので良い仕事になりました。

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そして基地内は免税なので、酒やタバコも格安嗜むことが出来ます。(持っては帰れませんが。)

また、高かったステーキのコースも、レストランで安く食べることが出来ました。

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当然飛行場なので、アメリカ空軍基地のある世界中から飛行機が発着しています。

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そんな光景を眺めに、24時間オープンしている「エアポートゲート」にあるレストランに行くのも楽しみでした。


当時は黒人が街を歩いている姿を見るのも珍しい光景でしたが、

西国分寺に住むわたしたち夫婦のところに、皮ジャン来て「ナナハン」乗った黒人が頻繁に遊びに来ていました。

わたしはその頃、英語もペラペラペラって感じでした。(現在はペッくらい)

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そんなある日のこと、一本の電話が!


「み、宮之上先生ですか?」


この人物との出会いが、後にお互いの人生を大きく左右させる?あの人物だったのです。


その人物とは?!


つづく


by ymweb | 2019-03-07 16:50 | じゃずぎたりすと物語

出会い

ギターの練習は続きます。


国立(くにたち)には国立音楽大学があって、キャバレーで一緒に演奏していたドラマーの宇谷君が在籍した打楽器科教室もありました。

その木造校舎の教室をスタジオ代わりに使って週に何度も通い、アドリブやリズム、コードのことなどを仲間と研究しました。

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ビブラホンの大井貴司やベースの山口和与など、現在も現役で活躍するミュージシャンは、ここで腕を磨いた仲間です。


こうした研究の場は腕を磨くだけでなく、知り合ったミュージシャンとバンドを組んで「ジャズ喫茶」(当時はライブハウスとは呼ばず、こう言ってました)に出演したり、キャバレーの募集状況など、情報交換の場所ともなりました。


そのコネクションから「ジャズ喫茶」の出演が少しずつ増えて、キャバレーはトラを入れて(休んで他の人を頼む=エキストラの略語)、本質のジャズに打ち込んで行くことになりました。

しかし、一人暮らしの生活もあるので、キャバレーの演奏はもちろん、「喫茶モダン」のバイトも欠かせません。


モダンはたくさんレコードがあるので聴き放題なのが嬉しいし、勉強になります。


そんなある日のこと、


モダンでコーヒーを淹れていると、初めて見る女性がカウンターの向かいの席にちょこっと座り、コーヒーを注文しました。


ショートヘヤーが良く似合うとてもキュートな女性です。

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相方のウェイトレスの勝手(かつて)さんが、


「あら?マキちゃん、久しぶり!」


ふ~ん

「マキ」って言うんだ。。。。。。。


わたしはこの女性に少し興味を惹かれました。


そして。。。


つづく


by ymweb | 2019-03-07 12:17 | じゃずぎたりすと物語

【初めての一人暮らし】

【初めての一人暮らし】


宮之上貴昭20歳


アルバイト先のジャズ喫茶「モダン」が国分寺にあったので、

わたしは日野市多摩平の実家から国分寺に引っ越すことにしました。

家賃のことを考えると国分寺の市街地は高いので、

駅から20分ほど南下した府中市栄町の木造アパートの2階です。

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※写真はイメージです。

初めての一人暮らしは、家具などを揃えなければいけないので、

金銭面に不安があったけど、

これでギターを練習して父に「うるさい!」と怒鳴られることもなくなるので、

少しワクワクします。


キャバレーとジャズ喫茶で生計を立てて一人暮らしを始めましたが、

やはりジャズをもっと演奏したいという気持ちが大きくなって、

ライブハウスに出るために自分のバンドを組み直すことにしました。


以前に知り合って、リハーサルにちょくちょく顔を出してくれるベースの山口雄三は、東京理科大学に在籍しています、

そして当時キャバレーでバンマスをしていた大井貴司(vib)から坂田稔(ds)を紹介され、

その坂田稔から北島直樹(pf)を紹介されました。

この「宮之上カルテット」であちこちの都内のライブハウスで演奏することになりました。

このバンドは長期間に渡って演奏することになります。


※山口雄三(bs)は現在でもたまに一緒に演奏しています。

また北村英治(cl)クインテット他でも活躍中です。

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※坂田稔(ds)はその後、宮間利之&ニューハードに最も長く在籍するドラマーとなりました。

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北島直樹(pf)は松本英彦(ts)や阿川泰子(voc)のレコーディングに参加、

現在は寺井尚子(vio)のグループでも活躍中です。

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わたしの演奏は音楽的にも視覚的にもストイックでした。

演奏時に決して笑顔を見せないしMCもありません。

「俺たちの演奏を聴け!」のオーラがかなり強く出ていたと思います。(-_-)

「ストイックさ」だけで言うなら変わっていないと思うけど、

現在は笑顔と楽しいMCも売り?です。( ◠‿◠ )


でも演奏のファンも少しずつ増えて、

わたしにギターを習いたいという人も出てきました。

東経大学の山中君はわたしの最初の生徒となりました。

こうして、昼間はジャズ喫茶「モダン」でアルバイト、

夜はキャバレーやライブハウスで演奏して、時たま教える生活が続きました。


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そんなある日のこと!!


つづく


by ymweb | 2019-01-18 13:37 | じゃずぎたりすと物語

[これまでのカノジョのあらすじ]

麻丘めぐみ似の女子高生が喫茶店のアルバイトで入ってきて、

その後「好きです」と言われてお付き合いすることになりました。

幼稚園の時に「奥田みどり」ちゃん、

小学校の時には[北田早苗」ちゃんと「建部多鶴子」ちゃんに

一方的に恋心を抱いたことはあるけど(大丈夫かな、本名です)、

お付き合いするのはもちろん今回が初めて。

宮之上18歳です。←遅いのかな。。。

しかしそんなある日のこと、

深夜の電車の中でわたしの親友と手を繋いで乗っているのを発見!


それでは本編


【カノジョ、本村康子】(名前は変えてあります)

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キャバレーの演奏が休みの日は喫茶店デートや(主にジャズ喫茶)、

手に入れた車(プリンス・スカイライン1500)で、

奥多摩や朝霧高原など、ドライブに出掛けたりしました。

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友人たちにもカノジョを紹介して、みんなで遊びに行ったこともありました。

「初キッス」とか「初体験」などのことはご想像にお任せします。(*^_^*)

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※写真はイメージです。

そんなカノジョは、友人などの前では普段に増して可愛いっぽく振る舞ったりしていたのは事実で、

いわゆる「男好き」の女性でした。

でも、まだ16歳という年齢を考えると、いろいろな男性に興味があるのは自然なことで、

いつもジャズギターに没頭していて構ってあげられないカレシより、

その友人と親しい関係になったのも何となく頷ける。

その事件以後、彼女に冷めて距離を置きました。

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※写真はイメージです。

※不思議なことに親友とはその後も縁を切ることなく、現在でも友人のままです。

男友達ってそんなものなのでしょうか。


八王子のキャバレー「ニュー・クラウン」での演奏生活もずい分慣れてきた頃、

喧嘩っ早いわたしはベース弾きのバンマスとリズムの見解の違いで大喧嘩。

紹介された別の店で「バンマス」としてキャバレーを転々とすることになります。


何つったって「ウェス・モンゴメリー信者」ですから、

演奏はもとより、初期のウェスのように朝から夜中まで働いてみたかった部分もあります。

(ウェスは生活のために止むにやまれず働いたのだからシチュエーション違うけどね)

それで、

昼間は国分寺にあった「モダン」というジャズ喫茶で働き、夜はキャバレーで演奏、

夜中は六本木のクラブで演奏するという生活を数か月続けました。

これはさすがに体がもたず、六本木のお店の閉店情報に伴って夜中の演奏は止めました。


この「モダン」がわたしの人生のターニングポイントとなります。
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何故かというと、
この店で知り合った客の女性が後にわたしの妻となるわけですから。

つづく

by ymweb | 2019-01-17 13:51 | じゃずぎたりすと物語

【米軍横田基地】

〔前号までのあらすじ〕
横田基地にいる黒人サックス奏者ジョー・ジャクソンがギターを募集している、との情報が。。。
基地のある福生までオーディション?に行くことにしました。

【米軍横田基地】
ジョー・ジャクソンは車で福生の駅まで迎えに来てくれました。
車に乗ったままゲートを通過して米軍横田基地の中に入りました。
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とても広い基地の中にある大きなアパートの一室はあたかもスタジオのようで、
ドラムセットやピアノが置かれ、ギターアンプもあります。

軽く音合わせ。
ドラマーはハービー・ハンコックとレコードも出した凄腕です。
※残念ながら名前を忘れました
考えてみれば、ピアノの名手ハンプトン・ホースもそうであったように、
彼らは徴兵されて「兵隊」として基地に来ているけど、
本国では有名なミュージシャンということも多い。

実はこのオーデションは大きなライブハウスに出演する目的もあったようで、
わたしの演奏を気に入ってくれたジョー・ジャクソンから演奏を頼まれました。
演奏する場所は新宿で「大門ビル」、「大門ビル」としか聴こえなかったのだけど、
英語の発音が良すぎて、よく聴くとそれが「ダイヤモンドビル」ということが理解出来ました。(T_T)
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こうして片言の英語で何とか黒人たちと一緒に初共演を果たし、
さらに数度のライブも行いましたが、
ジョー・ジャクソンから、「友人のオルガン奏者がギタリストを探している」と紹介され、
これが後に、わたしの音楽人生に大きな影響を与えることになります。

そんなある日のこと、
キャバレーでの演奏を終えて電車に乗ったら、
何と彼女であるはずの本村康子が親友と腕を組みあって一緒にいる!!(; ・`д・´)
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こ、これは!!
※写真はイメージです。当たり前か。w

次号につづく

by ymweb | 2019-01-04 15:50 | じゃずぎたりすと物語
〔前号までのあらすじ〕
麻丘めぐみ似の彼女が出来て、憧れのギブソンⅬ-5も手に入れてキャバレーで演奏する毎日が続いていました。
※麻丘めぐみはその後知り合って、現在でも友人です。
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そんな中L-5が盗まれる事件が発生したのです。
【ギブソンL-5盗まれる!?】
東府中の「D2」というキャバレーでギタートリオで演奏していました。
ベースは沼上励で、演奏が終わると彼を乗せて一緒に帰っていました。
※沼上励(ぬまかみ つとむ)は中村誠一(ts)や吉岡秀晃(pf)のバンドで活躍中です。
駐車場は店の道路を挟んだ斜め前にあって、沼上を乗せた後ギターを積んで出発、
と思いきや、ひょっとしてギターを車に立てかけたまま出発してしまったのでしょう。
結論から言うと、ギターは手元には戻って来ず、残ったのは9か月の月賦だけでした。(/ω\)


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何故気付かなかったのか、理由があります。
家に帰った直後、「プップッ」と悪友から車の合図。
これから横浜に遊びに行こうと誘惑の誘いだった。
楽器は車に積みっぱなし(と思っていたけど)、そのまま横浜に遊びに行きました。
帰って来たのは翌朝。
車に積んであるギターを取りに行こうとして真っ青になったのは想像に難しくなさそうですね。(´-ω-`)
もちろん東府中の交番に行き、ひょっとして駐車場に置き去りにしたのではなく店の楽屋に忘れたのかも?
そんな淡い期待もむなしく、ギターは出て来ませんでした。(;_;)
ギブソンのサウンドが忘れられず、神田の楽器街を巡ってギブソン125を手に入れました。
ノーカッタウェイなので高いポジションは届かないけど、p-90のマイクの音が小気味良いギターです。
当分の演奏はこのギターで演奏することにしました。












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そんなある日のこと、
横田基地にいる黒人サックス奏者がギターを募集している、との情報が。。。
そのサックス奏者とは何と、先日新宿ピットインで聴きに行った時、
本田竹広(pf)さんと一緒に演奏していたジョー・ジャクソン(ts)ではありませんか!('Д')!
※本田竹広さん(故人)はその後2度ほど共演させていただきました。
ハンク・モブレースタイルの大好きなタイプのミュージシャンです。
もちろん横田基地のある福生までオーディション?に行くことにしました。
これが長く続く横田基地での演奏の前触れとなります。
次号【彼女と別れた!】 
お楽しみに!

by ymweb | 2019-01-03 16:58 | じゃずぎたりすと物語

【彼女が出来た!?】

〔前号までのあらすじ〕
「宮之上にギターは楽器が安いから音がしょぼい!」
バンド仲間の添田からこう言われて一念発起!
その時は胸倉つかんで殴りかかったものの、
神田の楽器屋で値切って買った1万8千円のギターでは
確かにプロとして情けない部分もあった。
そこでステータスと言われる「ギブソン」を買うために、
キャバレー以外に昼間のバイトもしようと決断。
家の近くにある喫茶店の募集張り紙を見て面接に行った。

【彼女が出来た!?】
「純喫茶・多摩」は家から道路を挟んだすぐのところにありました。
純喫茶と銘打っていますが、メニューにはドリンク以外にカレーやピラフ、
スパゲティやサンドイッチもあって、
どちらかといいえば軽食喫茶という感じの小ぢんまりとしお店。
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大学を出たばかりのボンボンという感じの若いマスターが出てきました。
18歳のわたしをしげしげと見て、安い時給と条件を言ってきましたが、
わたしはその条件を承諾してこの店でバイトすることになりました。
※この経験が後にわたしのコーヒーと料理に対する探究心、
また自分の店をオープンさせる礎となりました。

チーフと呼ばれる菊池さんは無口ですが、素晴らしい料理の腕前。
あちこちのレストランでも修行してきた人らしい。
わたしに優しく対応してくれて、
コーヒーの淹れ方や料理を丁寧に教えてくれました。
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とりわけ彼の作るカレーは絶品で、この店でも人気となっていました。
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マスターは店の2階にある自宅の部屋で毎晩麻雀に明け暮れていて、
たいてい昼過ぎに起きてお店に降りてご飯を食べに来ます。
従業員からは好感度は持たれていないようでした。(+_+)
ウェイトレスは2名いて、現在で言うところのヤンキーな感じ。
でもお二人ともとても美人でした。

そんなある日のこと、女子高生のアルバイト、
本村康子さんが入って来ました。(もちろん名前は変えてありますw)
彼女は「芽生え」でブレイクしているアイドル,
麻丘めぐみに感じがよく似ていました。
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彼女が仕事に慣れてきたころ、
近くに誰もいなくなった瞬間を見つけて
わたしにプレゼントを渡しました。('_')
ありゃ。。ひょっとしてわたしに想いを寄せたのでしょうか、
プレゼントのチョコレートの箱の中には「大好き!♡」とあります。(*_*;
18歳の宮之上、大いに照れるも、
仕事の休みには高尾山になど出かけて
初デートを健全に楽しみました。(^_^)/~

こうして夜はキャバレー、昼は喫茶店という生活がしばらく続き、
お金も貯まっていきました。
その後キャバレーバンドのバンマスと音楽的なことで揉めて
大げんかになり(また?w)
良い条件のところを探して自分でバンドを組んで演奏することにしました。
八王子以外にも相模原や千葉・本八幡など、自分がバンマスとしてトリオ、
あるいはボーカルを加えて演奏しました。
(当時はまだまだ好景気でしたね)

19歳、夢のギブソンを買うメドが付きました。(^^♪
どうせ購入するなら憧れのウェス・モンゴメリーと同じ「L-5」です。
御茶ノ水の楽器屋を回って「須賀楽器店」というお店でこれぞ!
という1本を見つけました。
当然現金で買えるはずもありません(笑)、
いくらかの頭金を払って残りは10回払いです。
でも手にしたのですギブソンを、それもL-5を!\(^o^)/
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しかしこの後そのL-5が大変なことに!
次号《L-5盗まれる!》 

【お知らせ】
いつも熱心に「じゃずぎたりすと物語」を読んでくださりありがとうございます。
執筆から今年で10年を迎えますが、皆さまに嬉しいお知らせがあります。
この「じゃずぎたりすと物語」は編集して書籍化を予定しています。
詳細が決まりましたらまたご案内いたしますが、良い報告が出来ますことを願っています。
引き続きよろしくお願いいたします。
宮之上貴昭
by ymweb | 2017-02-13 16:26 | じゃずぎたりすと物語