オマさん(鈴木勲さん)の思い出
2022年 03月 10日
わたしの演奏をオマさんは聴いたことがあったのか、メンバーから噂を聞いたのか、「宮之上君?今度さー、俺のバンドに参加して欲しいんだけど。」
突然にライブを頼まれた。(^^;;
今から42、3年前の話だ。
当時はわたしは自身のバンドを率いて活動していたので、オマさんのバンドも掛け持ちで忙しくしていました。
そんなある日のこと、
上京したばかりの吉岡秀晃(pf)は、オマさんバンドで演奏するわたしとギターアンプを六本木「Misty」まで運ぶ運転手をしてくれた。
店に入るとオマさんがいて何やら慌てている様子。
「困っちゃったよ〜 コルゲン(鈴木宏昌さん)が来れなくなったんだ〜。。。宮之上、誰かピアノいないか?ピアノ」
「オマさん、ちょっと待っててください。」
急いでMistyの階段を駆け上ると、わたしの車が目の前を通って信号で停車。
ドアをノックして、「吉岡!!チャンスだよチャンス!」
かくして、吉岡秀晃はオマさんのバンドで上京後にプロデビューしました。
(当日SMOKIN'はレギュラーピアニストがいたので、彼がわたしのバンド入るのは少し後です。)
オマさんのバンドでライブやツアーはもとより、宮崎や広島のジャズフェスティバルにも出演しました。
最後にお会いしたのは仙台でのコンサート。
本番前の楽屋で黙々と練習していました。
誰かが「オマさん、よく練習しますね〜」と言うと、
「ミュージシャンは進化してなきゃ駄目なんだ、な〜宮之上!」
89歳だったそうです。
by ymweb
| 2022-03-10 22:28
| じゃずぎたりすと物語