【OK牧場?!】 【ちょい悪少年!?の日々】
2016年 05月 06日
しばらく絶筆していた「ジャズギタリスト物語」の続編を書いてます。
「じゃずぎたりすと物語」は、私がギターを始めるきっかけから
プロのジャズギタリストになるまでの出来事を、
おおよそ史実に基づいて書いています。

このところ、人生においての大きな思い出となった
「自転車日本一周旅行記」の話が長くなっていますが、 (ーー;)

私にとって15歳~16歳にかけての自転車日本一周旅行は、
体力作りはもとより、
根性や気力といった精神態度の原点ともなっています。
ほどなくして旅行記は終了させて、
またジャズギタリストへの道を綴りたいと思いますが、
自転車旅行記もまだまだ皆さんにお聞かせしたい
ハラハラ、ドキドキ、ワクワクの出来事がたくさんあります。
完走するまで引き続き読んでくだされば嬉しく思います。
※初めて読まれる方は是非第一話からお読みください。
http://ymweb.exblog.jp/
1970年8月17日(月)
【OK牧場?!】
朝目が覚めてほどなく、寺の住職の奥さまが
「朝ごはん食べて出発しなさい」と嬉しい言葉をいただき、
遠慮なくご馳走になって、
意気投合した山田さんと一緒に出発となりました。
昨日道で拾った車のホイールキャップはあまりにも重くてガサ張り、
これでバーベキューという目論見は消失して、
結局途中で捨てることになりました。(*_*)

国道235号線は地図と違って舗装道路ばかりではなく、
途中何度も砂利道になります。
しかし疲れを爽やかにさせるのは、左手に太平洋の大海原、
そして右手には牧場の大草原の景色でした。。
そう、この辺りはサラブレッドの名馬を産む牧場が集まっているのです。
「せっかく北海道に来たんだから牧場でちょっとバイトでもしたいね。。」
「お金もないし思い出にもなりそうだから。。。」
そんな気持ちが芽生えながら静内という町に入って来ました。
数日だけバイトできるか牧場に飛び込みで聞いてみることにしました。
ほんとうは新鮮な牛乳が毎日飲めそうな牛の牧場と思っていたのですが、
この日高地方はサラブレッドの名馬を産む牧場が集まっているのです。
しかし2ヶ所の牧場で丁寧に断られ?牧場のアルバイトをあきらめていたら、
「塚尾牧場」という名前の牧場が見えてきました。

塚尾牧場だから、ひょっとして「よし、つかおー」となるかもしれない?
つまらないシャレに任せて訪ねたところOKの返事をいただきました。
3食、風呂付き、1日700円、です。
傍らにいる女性はとても美しい奥さまで、
テレビ番組「11pm」のカバーガール、高橋レナによく似ていました。
16歳の宮之上少年の目に眩しく映りました(*^^*)

この牧場に到着したのがまだ午前中だったので、
早速これから仕事、内容は「皮むきだ!」と言われました。
それを聞いた一人の若い男がくすくすと不敵な笑みを浮かべていたので、
どんな仕事か気になりました。
外に出て斧を手に取り、伐採して山積みになっている木を1本ずつ皮を剥いでいくという単純作業です。
生木をそのまま使うと腐ってしまうので、皮を剥いでペイントして牧柵に使うそうです。

これは思いのほか重労働です。

最初の1本の皮を剥ぐだけでも「グー」が出来ないほど手が痛くなってきました。
隣で黙々と木の皮を剥いでいる山田さんにも同様の疲れの色が見えます。
あの若い男の浮かべていた笑みの意味がよく分かりましたが、
放牧されている馬を見ると何か癒されます。

「もう終わっていいぞ!」の声がかかる夕方5時までこの単純作業は続き、
質素だけど美味しい夕飯をご馳走になって静内の街に出かけます。
目的はもちろんパチンコです。(^_^)/~

(;_;
('_')
('Д')
Σ(゚Д゚)
"(-""-)"
200円の大金をすって帰り(;_;
夜9時になると馬のご飯と水やりの手伝いをしました。

こうしてすっかり疲れて夜11時に寝ました。
〔この日使ったお金〕 パチンコ代¥200
///////////////////////////////////////////////////////////////////////////
【ちょい悪少年!?の日々】

1970年8月18日(火)~21日(金)
毎朝5時起床、馬にカイバと水をあげてブラッシングと糞の掃除。

その後は牧柵作りという単純仕事、

夜になると山田さん、そして当初不敵な笑みを浮かべていた宮田さんと共に町に繰り出してパチンコと飲酒、
文字通り「ギャンブル・飲酒・喫煙」という、ちょい悪を楽しんで?いました。

ある日、応接室に入った時にレコードと「8トラック」を発見しました。!
何とその中にはジャズもあるではありませんか!(^^♪

ご主人に応接室でこれらを聴く許可を得て、
一人夜な夜な応接室でジャズを聴いて楽しみました。
ギターがないので良いフレーズは何度も聴いて
口笛で吹けるように練習しました。

危うくこのままでは将来「激悪オヤジ」になるところを、
(現在なっているというツッコミはいりません)
ジャズに救われたような気がしました。
たった5日間のバイトでしたけど、とても有意義に過ごせました。
快くバイトを受けてくださり、すっかりお世話になった塚尾牧場さんに感謝です。

※塚尾牧場はダービー馬「タニノハローモア」を輩出した牧場でしたが、
調べたところ残念ながら倒産に追い込まれたそうで、現在はありません。
明日はここ塚尾牧場と山田さんともお別れして、北海道をさらに西に進みます。
〔この4日間で使ったお金〕 初日のパチンコ代とお酒代 合計¥350
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「じゃずぎたりすと物語」は、私がギターを始めるきっかけから
プロのジャズギタリストになるまでの出来事を、
おおよそ史実に基づいて書いています。

このところ、人生においての大きな思い出となった
「自転車日本一周旅行記」の話が長くなっていますが、 (ーー;)

私にとって15歳~16歳にかけての自転車日本一周旅行は、
体力作りはもとより、
根性や気力といった精神態度の原点ともなっています。
ほどなくして旅行記は終了させて、
またジャズギタリストへの道を綴りたいと思いますが、
自転車旅行記もまだまだ皆さんにお聞かせしたい
ハラハラ、ドキドキ、ワクワクの出来事がたくさんあります。
完走するまで引き続き読んでくだされば嬉しく思います。
※初めて読まれる方は是非第一話からお読みください。
http://ymweb.exblog.jp/
1970年8月17日(月)
【OK牧場?!】
朝目が覚めてほどなく、寺の住職の奥さまが
「朝ごはん食べて出発しなさい」と嬉しい言葉をいただき、
遠慮なくご馳走になって、
意気投合した山田さんと一緒に出発となりました。
昨日道で拾った車のホイールキャップはあまりにも重くてガサ張り、
これでバーベキューという目論見は消失して、
結局途中で捨てることになりました。(*_*)

国道235号線は地図と違って舗装道路ばかりではなく、
途中何度も砂利道になります。
しかし疲れを爽やかにさせるのは、左手に太平洋の大海原、
そして右手には牧場の大草原の景色でした。。
そう、この辺りはサラブレッドの名馬を産む牧場が集まっているのです。
「せっかく北海道に来たんだから牧場でちょっとバイトでもしたいね。。」
「お金もないし思い出にもなりそうだから。。。」
そんな気持ちが芽生えながら静内という町に入って来ました。
数日だけバイトできるか牧場に飛び込みで聞いてみることにしました。
ほんとうは新鮮な牛乳が毎日飲めそうな牛の牧場と思っていたのですが、
この日高地方はサラブレッドの名馬を産む牧場が集まっているのです。
しかし2ヶ所の牧場で丁寧に断られ?牧場のアルバイトをあきらめていたら、
「塚尾牧場」という名前の牧場が見えてきました。

塚尾牧場だから、ひょっとして「よし、つかおー」となるかもしれない?
つまらないシャレに任せて訪ねたところOKの返事をいただきました。
3食、風呂付き、1日700円、です。
傍らにいる女性はとても美しい奥さまで、
テレビ番組「11pm」のカバーガール、高橋レナによく似ていました。
16歳の宮之上少年の目に眩しく映りました(*^^*)

この牧場に到着したのがまだ午前中だったので、
早速これから仕事、内容は「皮むきだ!」と言われました。
それを聞いた一人の若い男がくすくすと不敵な笑みを浮かべていたので、
どんな仕事か気になりました。
外に出て斧を手に取り、伐採して山積みになっている木を1本ずつ皮を剥いでいくという単純作業です。
生木をそのまま使うと腐ってしまうので、皮を剥いでペイントして牧柵に使うそうです。

これは思いのほか重労働です。

最初の1本の皮を剥ぐだけでも「グー」が出来ないほど手が痛くなってきました。
隣で黙々と木の皮を剥いでいる山田さんにも同様の疲れの色が見えます。
あの若い男の浮かべていた笑みの意味がよく分かりましたが、
放牧されている馬を見ると何か癒されます。

「もう終わっていいぞ!」の声がかかる夕方5時までこの単純作業は続き、
質素だけど美味しい夕飯をご馳走になって静内の街に出かけます。
目的はもちろんパチンコです。(^_^)/~

(;_;
('_')
('Д')
Σ(゚Д゚)
"(-""-)"
200円の大金をすって帰り(;_;
夜9時になると馬のご飯と水やりの手伝いをしました。

こうしてすっかり疲れて夜11時に寝ました。
〔この日使ったお金〕 パチンコ代¥200
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【ちょい悪少年!?の日々】

1970年8月18日(火)~21日(金)
毎朝5時起床、馬にカイバと水をあげてブラッシングと糞の掃除。

その後は牧柵作りという単純仕事、

夜になると山田さん、そして当初不敵な笑みを浮かべていた宮田さんと共に町に繰り出してパチンコと飲酒、
文字通り「ギャンブル・飲酒・喫煙」という、ちょい悪を楽しんで?いました。

ある日、応接室に入った時にレコードと「8トラック」を発見しました。!
何とその中にはジャズもあるではありませんか!(^^♪

ご主人に応接室でこれらを聴く許可を得て、
一人夜な夜な応接室でジャズを聴いて楽しみました。
ギターがないので良いフレーズは何度も聴いて
口笛で吹けるように練習しました。

危うくこのままでは将来「激悪オヤジ」になるところを、
(現在なっているというツッコミはいりません)
ジャズに救われたような気がしました。
たった5日間のバイトでしたけど、とても有意義に過ごせました。
快くバイトを受けてくださり、すっかりお世話になった塚尾牧場さんに感謝です。

※塚尾牧場はダービー馬「タニノハローモア」を輩出した牧場でしたが、
調べたところ残念ながら倒産に追い込まれたそうで、現在はありません。
明日はここ塚尾牧場と山田さんともお別れして、北海道をさらに西に進みます。
〔この4日間で使ったお金〕 初日のパチンコ代とお酒代 合計¥350
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by ymweb
| 2016-05-06 22:19
| じゃずぎたりすと物語