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宮之上貴昭執筆による長期連載


by ymweb
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[前号までのあらすじ]


婚約して、キャバレーと米軍横田基地で演奏して、月曜日は武蔵野音楽院で教えて、ジャズ喫茶でバイトする忙しい日々、


そんなある日のこと、わたしのもとに一本の電話が。


【渡米?! このタイミングで⁉️】


「み、宮之上先生ですか? わたしは河内伸介(こうちしんすけ)と言います。宮之上先生にギターを習いたいと思いまして電話しました・・・」


日野にある東京工科短大の学生、河内伸介は、最も初期にわたしの生徒になった一人でした。

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ジャズギターはコツコツと地道な努力と練習が必要なのだけど、(ジャズギターに限らないと思うけど)、彼はそのプロセスが苦手みたいで(゚ω゚)、なかなか上手くなりませんでした。


相性が良かったのと年齢が近いということもあって、彼とは麻雀したり(その頃はハマっていました)、彼の大学に黒人たちを連れて行って演奏したり、わたしの演奏を趣味で録音したりと、個人的にも親しくなっていきました。

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河内伸介との足跡は後編で大きく紹介したいと思います。


米軍基地で演奏していたある日のこと、

ドラムのエディが「ミヤ、ニューヨークに行ってみると良いよ! 勉強になるから。」

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ジャズミュージシャンなら皆んな憧れる「渡米」

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本物のジャズを聴いて勉強し演奏する。

実はジャズギターを始めた時から心に描いていたわたしの夢でした。


当時は今と違って航空券が高くて、とても妻を連れて行く予算はありません)


でもエディの言葉が毎日ずーっと心に響いて来て、

ジャズギターが上手くなりたい、本場の空気感を吸収したい。

その想いが強まり、ついに新婚の妻を残して単身で渡米することを決断しました。o(・x・)/

自転車で日本一周したエネルギーも後押ししたに違いありません。

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よ、仲間よ、仕事よ、

帰って来るまで待っててくれ~

まあ待ってなくても良いけど。

そんな気持ちでアメリカへGO❗️🛫🇺🇸

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つづく



# by ymweb | 2019-03-14 10:02 | じゃずぎたりすと物語

[全号までのあらすじ]


アルバイト先の「モダン」でコーヒーを淹れていると、ショートヘヤーが良く似合う、とてもキュートな女性が来ました。


相方のウェイトレスが、

「あら?マキちゃん、久しぶり!」


ふ~ん、「マキ」って言うんだ。。。

わたしはこの女性に少し興味を惹かれました。


【婚約、そしてニッポンこくじんの日々】

ジャズが大好きなので「モダン」にたまに聴きに来ている、というこの女性に、わたしのライブがあるので聴きに来ないか?と誘ってみました。


最初は怪訝な表情を見せていたのだけど、興味を示して来てくれることになりました。


こうして彼女との初デートは、八王子のジャズ喫茶「アローン」のわたしのライブでした。(^^)

そもそも、ギターを始めるキッカケなんて、女の子にモテたいからでしょ? 普通は。(=^x^=)


しかし残念ながら、特に演奏を気に入ってくれた訳ではなく、一生懸命に演奏している姿が印象に残ったそうです。(゚ω゚)ナンダ


それでも彼女と恋に陥るのに 時間はかかりませんでした。(`*)


宮之上貴昭 23

「武蔵野音楽院」の講師として就任が決まり、ある程度生活の安定が見込まれるのを機会に、お互いの両親を紹介して婚約し、西国分寺の一軒家に住むことになりました。


そんなある日のこと、


米軍横田基地でオルガンを弾いているジョー・デイビスから仕事を頼まれ、「New Groove」というトリオ名で、毎週木曜日と土曜日、基地内のNCOクラブで黒人たちに混じって演奏することになりました。

まさに「ニッポンこくじん」です。(°°)

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ドルでもらうギャラは現在と違い、相場が1ドル300円くらいだったので良い仕事になりました。

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そして基地内は免税なので、酒やタバコも格安嗜むことが出来ます。(持っては帰れませんが。)

また、高かったステーキのコースも、レストランで安く食べることが出来ました。

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当然飛行場なので、アメリカ空軍基地のある世界中から飛行機が発着しています。

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そんな光景を眺めに、24時間オープンしている「エアポートゲート」にあるレストランに行くのも楽しみでした。


当時は黒人が街を歩いている姿を見るのも珍しい光景でしたが、

西国分寺に住むわたしたち夫婦のところに、皮ジャン来て「ナナハン」乗った黒人が頻繁に遊びに来ていました。

わたしはその頃、英語もペラペラペラって感じでした。(現在はペッくらい)

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そんなある日のこと、一本の電話が!


「み、宮之上先生ですか?」


この人物との出会いが、後にお互いの人生を大きく左右させる?あの人物だったのです。


その人物とは?!


つづく


# by ymweb | 2019-03-07 16:50 | じゃずぎたりすと物語

出会い

ギターの練習は続きます。


国立(くにたち)には国立音楽大学があって、キャバレーで一緒に演奏していたドラマーの宇谷君が在籍した打楽器科教室もありました。

その木造校舎の教室をスタジオ代わりに使って週に何度も通い、アドリブやリズム、コードのことなどを仲間と研究しました。

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ビブラホンの大井貴司やベースの山口和与など、現在も現役で活躍するミュージシャンは、ここで腕を磨いた仲間です。


こうした研究の場は腕を磨くだけでなく、知り合ったミュージシャンとバンドを組んで「ジャズ喫茶」(当時はライブハウスとは呼ばず、こう言ってました)に出演したり、キャバレーの募集状況など、情報交換の場所ともなりました。


そのコネクションから「ジャズ喫茶」の出演が少しずつ増えて、キャバレーはトラを入れて(休んで他の人を頼む=エキストラの略語)、本質のジャズに打ち込んで行くことになりました。

しかし、一人暮らしの生活もあるので、キャバレーの演奏はもちろん、「喫茶モダン」のバイトも欠かせません。


モダンはたくさんレコードがあるので聴き放題なのが嬉しいし、勉強になります。


そんなある日のこと、


モダンでコーヒーを淹れていると、初めて見る女性がカウンターの向かいの席にちょこっと座り、コーヒーを注文しました。


ショートヘヤーが良く似合うとてもキュートな女性です。

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相方のウェイトレスの勝手(かつて)さんが、


「あら?マキちゃん、久しぶり!」


ふ~ん

「マキ」って言うんだ。。。。。。。


わたしはこの女性に少し興味を惹かれました。


そして。。。


つづく


# by ymweb | 2019-03-07 12:17 | じゃずぎたりすと物語

【初めての一人暮らし】

【初めての一人暮らし】


宮之上貴昭20歳


アルバイト先のジャズ喫茶「モダン」が国分寺にあったので、

わたしは日野市多摩平の実家から国分寺に引っ越すことにしました。

家賃のことを考えると国分寺の市街地は高いので、

駅から20分ほど南下した府中市栄町の木造アパートの2階です。

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※写真はイメージです。

初めての一人暮らしは、家具などを揃えなければいけないので、

金銭面に不安があったけど、

これでギターを練習して父に「うるさい!」と怒鳴られることもなくなるので、

少しワクワクします。


キャバレーとジャズ喫茶で生計を立てて一人暮らしを始めましたが、

やはりジャズをもっと演奏したいという気持ちが大きくなって、

ライブハウスに出るために自分のバンドを組み直すことにしました。


以前に知り合って、リハーサルにちょくちょく顔を出してくれるベースの山口雄三は、東京理科大学に在籍しています、

そして当時キャバレーでバンマスをしていた大井貴司(vib)から坂田稔(ds)を紹介され、

その坂田稔から北島直樹(pf)を紹介されました。

この「宮之上カルテット」であちこちの都内のライブハウスで演奏することになりました。

このバンドは長期間に渡って演奏することになります。


※山口雄三(bs)は現在でもたまに一緒に演奏しています。

また北村英治(cl)クインテット他でも活躍中です。

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※坂田稔(ds)はその後、宮間利之&ニューハードに最も長く在籍するドラマーとなりました。

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北島直樹(pf)は松本英彦(ts)や阿川泰子(voc)のレコーディングに参加、

現在は寺井尚子(vio)のグループでも活躍中です。

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わたしの演奏は音楽的にも視覚的にもストイックでした。

演奏時に決して笑顔を見せないしMCもありません。

「俺たちの演奏を聴け!」のオーラがかなり強く出ていたと思います。(-_-)

「ストイックさ」だけで言うなら変わっていないと思うけど、

現在は笑顔と楽しいMCも売り?です。( ◠‿◠ )


でも演奏のファンも少しずつ増えて、

わたしにギターを習いたいという人も出てきました。

東経大学の山中君はわたしの最初の生徒となりました。

こうして、昼間はジャズ喫茶「モダン」でアルバイト、

夜はキャバレーやライブハウスで演奏して、時たま教える生活が続きました。


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そんなある日のこと!!


つづく


# by ymweb | 2019-01-18 13:37 | じゃずぎたりすと物語

[これまでのカノジョのあらすじ]

麻丘めぐみ似の女子高生が喫茶店のアルバイトで入ってきて、

その後「好きです」と言われてお付き合いすることになりました。

幼稚園の時に「奥田みどり」ちゃん、

小学校の時には[北田早苗」ちゃんと「建部多鶴子」ちゃんに

一方的に恋心を抱いたことはあるけど(大丈夫かな、本名です)、

お付き合いするのはもちろん今回が初めて。

宮之上18歳です。←遅いのかな。。。

しかしそんなある日のこと、

深夜の電車の中でわたしの親友と手を繋いで乗っているのを発見!


それでは本編


【カノジョ、本村康子】(名前は変えてあります)

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キャバレーの演奏が休みの日は喫茶店デートや(主にジャズ喫茶)、

手に入れた車(プリンス・スカイライン1500)で、

奥多摩や朝霧高原など、ドライブに出掛けたりしました。

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友人たちにもカノジョを紹介して、みんなで遊びに行ったこともありました。

「初キッス」とか「初体験」などのことはご想像にお任せします。(*^_^*)

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※写真はイメージです。

そんなカノジョは、友人などの前では普段に増して可愛いっぽく振る舞ったりしていたのは事実で、

いわゆる「男好き」の女性でした。

でも、まだ16歳という年齢を考えると、いろいろな男性に興味があるのは自然なことで、

いつもジャズギターに没頭していて構ってあげられないカレシより、

その友人と親しい関係になったのも何となく頷ける。

その事件以後、彼女に冷めて距離を置きました。

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※写真はイメージです。

※不思議なことに親友とはその後も縁を切ることなく、現在でも友人のままです。

男友達ってそんなものなのでしょうか。


八王子のキャバレー「ニュー・クラウン」での演奏生活もずい分慣れてきた頃、

喧嘩っ早いわたしはベース弾きのバンマスとリズムの見解の違いで大喧嘩。

紹介された別の店で「バンマス」としてキャバレーを転々とすることになります。


何つったって「ウェス・モンゴメリー信者」ですから、

演奏はもとより、初期のウェスのように朝から夜中まで働いてみたかった部分もあります。

(ウェスは生活のために止むにやまれず働いたのだからシチュエーション違うけどね)

それで、

昼間は国分寺にあった「モダン」というジャズ喫茶で働き、夜はキャバレーで演奏、

夜中は六本木のクラブで演奏するという生活を数か月続けました。

これはさすがに体がもたず、六本木のお店の閉店情報に伴って夜中の演奏は止めました。


この「モダン」がわたしの人生のターニングポイントとなります。
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何故かというと、
この店で知り合った客の女性が後にわたしの妻となるわけですから。

つづく

# by ymweb | 2019-01-17 13:51 | じゃずぎたりすと物語