宮之上貴昭執筆による長期連載


by ymweb
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「えりもの~ 夏ぅは~~♪」

1970年8月15日(土)

ユースホステルの朝食は高いので頼んでおかなかったから、
すきっ腹を抱えての出発になりました。
風が強いものの、わりとすぐに「フンベの滝」に到着。
想像していたのより小規模な滝だったけれど、
周りにいる人に記念のシャッターを押してもらいました。
パチリ
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先に進んで「音調津」(おとしべつ)という集落に商店があったけど、
人が大勢いたので、
もう少し先にある目黒という集落でパンを食べました。

ルウランという集落を過ぎて,
百人浜と「一石一字塔」というところまで来ました。
浜は美しかったのですけが、
「一石一字塔」は16歳の宮之上少年にとって興味がありませんでした。
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※「一石一字塔」を調べてみると、
襟裳岬近海で遭難した犠牲者の霊を慰めるために建てられたそうです。

さらに海岸線を走ると待望の襟裳岬の駐車場に到着!
気が付けば今日は土曜日、観光に来た車で溢れていました。
やっとのことでゴミ箱横に自転車置き場を見つけて,
徒歩で岬に向かいました。

台風が近づいているということで曇り空で風が強く、
高台にある展望台から見ても波が高いのがよく分かり、
岩礁はまるで海に牙をむいているようでした。
観光で訪れた人に写真を撮ってもらいました。
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雨が降ってきましたが、
岬を後にしてしばらく走ると「幌泉」というところに到着しました。
今日はそこにある「えりも岬ユースホステル」に泊まる予定にしていました。
というのは、自転車旅行でわたしと逆回りをしているはずの親友の吉田君と
このユースホステルで落ち合う約束をしていたのです。
会って宿や食事など、これまでの情報の交換も出来るのでとても楽しみです。
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※「えりも岬ユースホステル」は現在「民宿仙庭」という名で営業しているそうです。

しかし、待てども待てども吉田君は来ません。
気を紛らわすために?街で行われていた盆踊りに参加しました。
結構楽しかったです(^^)/

しかしどうしたのでしょう、結局吉田君は現れませんでした。
約束を破られて少しイラつきましたけど、何かあったのかと心配です。

【この日使ったお金】 パン合計¥55 / ジャンボアイスクリーム¥50 / 牛乳¥25 /
トマト¥18 / サイダー¥45 / ユースホステル¥470 合計¥663
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# by ymweb | 2016-05-03 17:44 | じゃずぎたりすと物語

陰鬱な日

しばらく絶筆していた「ジャズギタリスト物語」の続編を書いていきます。
「じゃずぎたりすと物語」は、私がギターを始めるきっかけから
プロのジャズギタリストになるまでの出来事を、
おおよそ史実に基づいて書いています。
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このところ、人生においての大きな思い出となった
「自転車日本一周旅行記」の話が長くなっていますが、 (ーー;)
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私にとって15歳~16歳にかけての自転車日本一周旅行は、
体力作りはもとより、
根性や気力といった精神態度の原点ともなっています。
ほどなくして旅行記は終了させて、
またジャズギタリストへの道を綴りたいと思いますが、
自転車旅行記もまだまだ皆さんにお聞かせしたい
ハラハラ、ドキドキ、ワクワクの出来事がたくさんあります。
完走するまで引き続き読んでくだされば嬉しく思います。
※初めて読まれる方は是非第一話からお読みください。


1970年8月14日(金)

目が覚めるとお世話になったお巡りさんの姿はなく、
出発の支度を整えているところに帰って来ました。

どうやら交通死亡事故があって呼び出されたようです。
「どうにか事故が起こらない方法はないものかな~
もう幕別を逃げ出したくなった。。。」とぼやいていました。

お礼を言って玄関を開けると外は雨模様で、何か陰鬱な雰囲気の朝でした。
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ポンチョをまとって走っていると間もなく、荷物の中から靴下が飛び出してギアーの絡まったらしく、
ペダルを力強く踏んだらギアーの付け根からポキっと折れてしまいました。(;_;
自転車屋を教えてもらい、転がしながら雨の中ようやく辿り着いたものの、店の人がいません。
近くの人に別の自転車屋を教えてもらったけど、ここにも店員不在。
一体どうなっているんだ~北海道!(。-`ω-)
雨はいよいよ本降りとなって来ました。
泣きたい気持ちを抑える16歳の宮之上少年です。( ノД`)シクシク…

店の隣の人が電話で呼び出してくれて店員がやっと来て修理となりました。
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愛車レッド号は何とか直りましたけど、思いがけない時間と費用の出費です。

しかし一生懸命にペダルを漕いで広尾というところまで来ました。

この自転車旅行ではほとんと定宿となっているお寺に行き、泊めてくれるか訊いてみました。
しかし数件のお寺を回ったものの、すべて断られました。
※テントも積んでありますが、場所の確保や設営に時間がかかるため、
時間を有効に使うにはお世話になる方が都合が良かったのです。

仕方なく?この街にあるユースホステルに行ってみました。
※この時はユースホステルの宿泊代さえ高かったのです。
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どのユースホステルでも行われている、自己紹介や旅の目的を語る、
みたいな、「ミーティング」という行事には参加しないで、すぐに寝ました。

明日はいよいよ襟裳岬に到達予定です。
実は出発前から約束していた友人と会うことになっているのです。
とても楽しみです。

【この日使ったお金】 自転車修理代\1,700 / 牛乳2本合計¥43 / ガム¥18 /
パン2つ合計¥70 / ユースホステル宿泊料¥470 〔合計¥2,301〕
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# by ymweb | 2016-04-27 15:00 | じゃずぎたりすと物語

北海道をひた走る!

しばらく絶筆していた「ジャズギタリスト物語」の続編を書いていきます。
「じゃずぎたりすと物語」は、私がギターを始めるきっかけから
プロのジャズギタリストになるまでの出来事を、
おおよそ史実に基づいて書いています。

途中から人生においての大きな思い出となった
「自転車日本一周旅行記」の話が長くなっていますが、 (ーー;)
私にとって15歳~16歳にかけての自転車日本一周旅行は、
体力作りはもとより、
根性や気力といった精神態度の原点ともなっています。
ほどなくして旅行記は終了させて、
またジャズギタリストへの道を綴りたいと思いますが、
自転車旅行記もまだまだ皆さんにお聞かせしたい
ハラハラ、ドキドキ、ワクワクの出来事がたくさんあります。
完走するまで引き続き読んでくだされば嬉しく思います。
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※初めて読まれる方は是非第一話からお読みください。


1970年8月13日(木)

朝6時に起床! とても気持ちの良い朝です。
空は真っ青で阿寒湖の湖面に太陽が反射しています。

テントをたたんでいると、
昨日すっかりご馳走になったお隣テントの深川さんが
「朝ごはんも一緒にいかが?」
もちろんご馳走になりました。(^^)/

カメラも貸してくれた優しい小島さんは行く方向が違うのでここでサヨナラ。
また一人になって「まりも国道」と呼ばれる国道240号線をひたすら南下します。

「雄別炭鉱15キロ」の標識のところでしばしの休憩。
聞くところによると炭鉱は今春(1970年)に閉山になったそうです。
この旅では寄っていく時間がないけど、行ってみたい場所でした。
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※調べたら現在では心霊スポットとして有名だそうです。(*_*;

「まりも国道」はなだらかな下り坂の連続で距離を稼げそうです。
途中「鶴公園」というところに寄ってみましたが、
鶴はいなくて、ただ荒涼とした大地があるだけでした。('_')

10時30分。
周囲に魚介類を加工する強烈な匂いが漂い、
久しぶりに見る太平洋に出たところが大楽毛(おたのしけ)。
ここから国道38号線を西向きに走り、
庶路(しょろ)という駅の近くでしばし休憩。

もともとアイヌ語を漢字に当てはめたというけれど。。。
北海道の地名は難しいですね。( ..)φメモメモ

大きな国道なのに交通量もほとんどなく、人家もありません。
小雨もパラついてきて急に寂しくなった16歳の宮之上少年。
道路わきの小さな花々にジャズのスキャットを歌って自らを元気付けます。
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北海道らしいと言えばそうかもしれませんが、
ずっと無機質な直線の道路を走ると夕方になり、
心身ともにへとへとになって、ようやく幕別という街に着きました。

近くに交番があったので、泊めてくれそうなお寺がないか尋ねると、
鶴岡雅義を若くしたようなお巡りさんが、
「ここらの寺に行ったって泊めてなんかくれないよ、ぼくんちくるか?」
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かくして、このお巡りさんの家に泊まることになりました。('_')

そのお巡りさんはちょうど勤務時間が終了したらしく、
交番のすぐ近くにあるという家に一緒に行くことになりました。

29歳だというこのお巡りさんが優しくて嬉しそうな表情を崩さないのには
もちろん本来の性格もさることながら、訳がありました。

家に着くとお巡りさんはわたしに何度も何度も
「明日奥さん帰って来るんだ、赤ちゃん来るから」
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そっか~~ おめでとうございます!!!(^^)!

お巡りさんのバイクの後ろに乗って銭湯に出かけ、
手作りの美味しい夕飯もご馳走になりました。

とても感じの良いお巡りさんにお世話になり感謝です。
寝る前に明日来る赤ちゃんのサークル作りを手伝いました(^^♪

【この日使ったお金】 ジュース25円 / 牛乳25円 / アイス20円 /
パン合計4個125円 / 鶴公園入園料30円 〔合計225円〕
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# by ymweb | 2016-04-21 00:17 | 日記
ファンの皆様には大変お待たせいたしました。
しばらく絶筆していた「ジャズギタリスト物語」の続編を書いていきます。

「じゃずぎたりすと物語」は、私がギターを始めるきっかけから
プロのジャズギタリストになるまでの出来事を、
おおよそ史実に基づいて書いています。

途中から人生においての大きな思い出となった
「自転車日本一周旅行記」の話が長くなっていますが、 (ーー;)
私にとって15歳~16歳にかけての自転車日本一周旅行は、
体力作りはもとより、
根性や気力といった精神態度の原点ともなっています。
ほどなくして旅行記は終了させて、
またジャズギタリストへの道を綴りたいと思いますが、
自転車旅行記もまだまだ皆さんにお聞かせしたい
ハラハラ、ドキドキ、ワクワクの出来事がたくさんあります。
完走するまで引き続き読んでくだされば嬉しく思います。

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北海道の日本最北の地に到達して南下する途中、
これまで記録したフィルムが残る大切なカメラをなくし、
予想外の砂利道の坂の連続を登りきり、
ようやくたどり着いた摩周湖は霧のため見ることが出来ず、
ガクッと肩を落として凹んでいる16歳の宮之上少年。
はてさて、これからの旅はどうなることでしょうか。


1970年8月12日(水)

昨日はようやくたどり着いたものの、
濃霧のため摩周湖を見ることが出来ず、
悔しいので朝7時に起きて、
バスでもう一度摩周湖天文台に向かうことにしました。
昨日の悪天候がウソのような晴天に恵まれ、
言葉で表現できないくらい摩周湖は美しい湖面も姿を現しました。
いや~来て良かった!!
しかしバス代が往復で380円とは高すぎる!
(日記にはそのように記されていますが、
当時の物価指数はいかほどだったのでしょうね)

美しい摩周湖を見てから再び宿に戻り、
昨日ブレーキが故障したので街の修理屋に寄った。
100円も取られた!

弟子屈の街を離れて「横断道路」と呼ばれる国道241号線に入り、
ひたすら阿寒湖を目指しました。

最初は舗装道路でしたがすぐに砂利道になって登坂もきつくて大変でした。
途中、ペンケトウ、パンケトウという小さいけど神秘的な2つの湖を遥か右手に眺め、
もう一つ峠を越えると阿寒湖まではもう一息です。

そんな時、「こんにちは」と声がかかって来ました。
わたしと同じく自転車旅行をしている大学生で、
岩手県から来て北海道一周しているそうです。
その小島さんは穏やかでとても良い感じのよい人で、
わたしが高校2年生だということを信じてくれませんでした。
すっかり意気投合して、今夜は彼と阿寒湖泊まりに決めました。
そして食事は彼持ち、テントはわたし持ちでキャンプ村に宿泊することにしました。
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移動距離が比較的短かったので時間がありました。
わたしたちはボートを借りて阿寒湖の景色を楽しみました。
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テントの隣では室蘭から来たファミリーがバーベキューを楽しんでいて、
わたしたちもちゃっかりご馳走になりました。(^^)/
そして何より嬉しかったのはそこにギターがあって弾くことが出来たことです。(^^♪
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さらに嬉しいことがありました。
わたしが途中でカメラを失くしたことを小嶋さんに話すと、
「あなたはまだ道中長いのでこのカメラを貸してあげる」
そう言ってくれました。
自分も旅の途中だというのに、何と自己犠牲の精神の持ち主なのでしょう。
少しだけ気が引けましたけどここは遠慮しないでお借りすることにしました。
それでここから先の写真はリアルにわたしの撮影したものになります。(^^)/
小島さん、ありがとうございました。
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※旅の後、ちゃんとカメラは小島さんにお返ししました。

小島さんと夜遅くまで話がはずみ、就寝したのは11時でした。

[この日使った費用] 弟子屈~摩周湖往復バス代380円 / 自転車修理100円 /
パン代合計85円 / アイスクリーム30円 / ボート代150円 〔合計745円〕
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# by ymweb | 2016-04-15 16:49 | じゃずぎたりすと物語
「じゃずぎたりすと物語」は、私がギターを始めるきっかけから
プロのジャズギタリストになるまでの出来事を、
おおよそ史実に基づいて書いてます。
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途中から人生においての大きな思い出となった
「自転車日本一周旅行記」に変わりかけちゃっていますが(ーー;)
私にとって15歳~16歳にかけての自転車日本一周旅行は、
体力作りはもとより、
根性や気力といった精神態度の原点ともなっています。
まもなく旅行記は終了して、
またジャズギタリストへの道を綴りたいと思いますが、
自転車旅行記もまだまだ皆さんにお聞かせしたい
ハラハラ、ドキドキ、ワクワクの出来事がたくさんあります。
完走するまで引き続き読んでくだされば嬉しく思います。
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※初めて読まれる方は是非とも第一話からお読みください。
http://ymweb.exblog.jp/i4/6/

※記載してある自転車旅行記の情報は、
詳細に書き記された当時の日記からのものです。


【じゃずぎたりすと物語】 59話「霧の摩周湖は‘魔’周湖」

1969年8月11日(火)

朝6時30分に目覚めると、
昨日知り合ったサイクリストは境内にいて、
寺のおばあさんと話をしていました。

今日のルートは、ここ美幌から屈斜路湖を経て、
憧れの摩周湖を経由して弟子屈(てしかが)に向かいます。

美幌峠までの道はところどころ非舗装でとても走りにくい。
荷物の多さも関係しているようだけど、
彼は私をおいてどんどん先に進んで行きました。
彼に着いて行くことは諦めて自分のペースで走っていると、
途中で道路工事の旗振りのおばちゃんが、
「お友達が美幌峠で待っているそうよ」
聞くと峠はもうすぐだそうだ。
嬉しくなった。
自転車は砂利道の上り坂はきついのです。

やっと到着した美幌峠で彼が待っていてくれました。

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峠には休憩所が一軒あり、入ってみるとジャズがかかっていました。
ジャズ、じゃず、JAZZ、ジャズ、じゃず、JAZZ、ジャズ、じゃず、JAZZ
久しぶりに聴いたような気がします。
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火照った顔と体をすーっと冷ましてくれるような心地良い音楽。
早く東京に帰って演奏したい。
ま、この自転車旅行が無事に終わらなければ無理なのですが。

この休憩所でジャガイモの天ぷらを買って食べました。
少し上ると屈斜路湖を望む気色の良いところがあり、
アイヌ人が正装していて観光客の写真ラッシュです。

美幌峠を後に、長い砂利の下り坂を何度もすっ転びそうになって、
ようやく舗装道になると、屈斜路湖に小さく突き出た和琴半島です。
商店に入って食パンとソーセージ、そしてファンタを頼んで昼食。
この先に無料野天風呂があるというので行ってみました。
和琴半島の露天風呂は私たち二人のほかは誰もいませんでした。
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16歳の宮之上少年、他人に裸を見せる勇気がなく、
体のほこりを落とし、軽く洗髪をしただけでした。

「青春の半分を旅に!」
露天風呂の柱に生まれて初めて落書きしちゃいました。(^^;

風呂から上がった彼は「ここで別れよう」と言いました。
もちろんツアーの行程も目的地も違うので仕方のないことなのですが、
わたしがカメラをなくしたので、
彼に記念となる写真をもっと撮ってほしかったのです。
※住所を教えましたが、その後彼から写真は送られてきませんでした。

また独りになった私は屈斜路湖畔に沿って走り出しました。
キャンプ場として賑わっている砂湯というところがあり立ち寄ってみると、
湖畔のどこを掘っても温かい温泉が湧き出ている面白いところでした。
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湖とさよならして、しばらく走るとホテルが立ち並ぶ川湯温泉に着きました。
テントやお寺ではなく、たまにはこんな綺麗なホテルに泊まりたいなと思いました。
とはいえ、川湯温泉は今回の旅で楽しみにしていた摩周湖の入り口でもあるのです。
地図によると摩周湖の第三展望台までは13,5km。
道が蛇のようにぐにゃっと書いてあるけど大したことなさそう。
と思ったけど、実はこれは浅はかな考えで、大変なことになります。

【豆知識1】
摩周湖はカルデラ湖なので、山を登ったところにあります。
この付近上空はオホーツク海と太平洋からの気流がぶつかるので
天候が変わりやすく雨や霧が発生しやすい。

川湯温泉を出発してほどなく、道は非舗装の砂利道になりました。
砂利道の上り坂では自転車のペダルを踏んで進むことが出来ず、
仕方なく降りて愛車レッド号を押しながら進みました。
肌寒くなり、天気も悪くなってきました。
「痛い!!」
始末の悪いことに
ブ~ンブ~ンとアブ(虻)が飛んできては私の顔や首筋、腕にとまります。

【豆知識2】
北海道には虻が多く生息していて、虻田郡とか、
白老(アイヌ語で虻が多いところの意味)など、
虻に由来した地名が多くあります。

私はポンチョを出して着込んで自転車を押し、
顔や指にとまる虻を追い払いながら進みました。
しばらく進んだのですが、展望台まではまだ8kmくらいあるでしょうか。
いつになったら到着するのでしょうか。

次のカーブを過ぎれば展望台があるかな? 無い。
その次のカーブを過ぎれば展望台があるかな? 無い。
そのまた次のカーブを過ぎれば展望台があるかな? 無い。

行き交う人や車はほとんどいません、一人ぼっちです。
雨が酷くなってきました。

寂しい。。。。
家に帰りたい。(。´Д⊂)うぅ・・・。
16歳の宮之上少年の目には涙が溢れていました。

そんな時です。
向こうからサイクリストがやって来ました!

「展望台まであとどのくらいですか??」
「あと3、4kmだよ!」

しかし連続する急坂を自転車押しての3、4kmなので
まだまだかかりそうです。

次のカーブを過ぎれば展望台があるかな? 無い。
その次のカーブを過ぎれば展望台があるかな? 無い。
そのまた次のカーブを過ぎれば展望台があるかな? 無い。

(。´Д⊂)うぅ・・・。

道が突然舗装になりました。

次のカーブを過ぎれば展望台があるかな?

見えました!!!
「摩周湖第三展望台」と書いてあります。

ヾ(@⌒ー⌒@)ノ

湖は??

ん?? ジーッ (@ ̄_ ̄) ・・・・・
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摩周湖の湖面らしき下方から霧が舞い上がってきて何も見えません。

ふざけるな!!
バカヤロー!!ε=(。・`ω´・。)

この天気なので第二、第一展望台からの眺めも諦めて、
今夜の目的地、弟子屈(てしかが)に向かうことにしました。

自転車旅行の醍醐味は何といっても下り坂にあります。
展望台から弟子屈までのおよそ6、7kmはずっと下り坂。
霧の中、車の速度だと危険ですが自転車の速度には問題ない視界。
ペダルを踏まずにかっこよく爽快に走り抜けました。

日記には「ほんとにほんとにほんとにほんとに、かっこよく気持ちよかった」と綴られています。
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過酷な上り坂の苦しさゆえに下り坂の爽快さがひとしおだったのでしょう。

しかし弟子屈の街に到着した時に、
下り坂で酷使した後ろのブレーキが故障してしまいました。

今夜の宿探しに数軒のお寺をあたったけど、
最後のお寺に「お寺を旅館と勘違いするな!」と怒られました。(´・ω・`)ショボーン
仕方なく駅前にある簡易宿泊所に泊まることにしました。

今日見ることの出来なかった摩周湖にもう一度行くぞ! 
という目論見をしながら9時30分就寝 zzz

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【この日使ったお金】

ジャガイモの天ぷら¥50 
食パン¥55 
ソーセージ¥30
ファンタ¥30
パン¥110
カレー南蛮¥140
宿泊料¥500

合計¥910
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# by ymweb | 2013-02-25 16:35 | じゃずぎたりすと物語