「ほっ」と。キャンペーン

宮之上貴昭執筆による長期連載


by ymweb
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31

<   2009年 07月 ( 2 )   > この月の画像一覧

じゃずぎたりすと物語45 〈友だちが出来た!〉

7月27日(月)
今朝は5時半に起きた。
昨日一緒だった高校生たちはまだ寝ていた。

顔を洗って歯を磨き、出発の用意を整えて玄関に立つと、
「おっ!早いなぁ!」と、ペアレントと呼ばれるユースホステルのご主人。
「お世話になりました!」と挨拶して、予定通り6時半に出発。
「毛越寺ユースホステル」の宿を後にしました。

歴史にはあまり興味が無いものの、
テレビでしばしば見かける今東光が住職を務める「中尊寺」は見学したいと思いました。

参道の入り口に自転車を停めて、本堂のある山頂へと続く長い砂利道を登った。
とてつもない敷地の広さに驚きました。
この上り坂はかなりきついけど、眼科に広がる田園風景と、
木々の間から時たま吹き抜ける一筋の風が汗を癒してくれる。

ようやく本堂に着いた。
今東光には会えなかったけど、本堂の写真を記念にパチリ。
一人旅では、基本的に自分が写真に写らないのが残念だ。

愛車レッド号は北上を通過。
この辺りから上り坂がきつくなると予想していたのだけど、さほどでもなく、
軽快に進むことが出来ました。

昼食はパン2個と牛乳を買って、涼しそうな八幡様の境内で食べました。
そこには土木作業員が10人くらいいて昼寝をしていました。
私も少し離れたところで横になり、休みました。

昼食にお金をかけず、今夜のねぐらにお金がかからなかったら、
夕食は盛岡で「わんこそば」にしようと目論みました。
何しろ「食べ放題」ですから。

今宵の宿と決めていた盛岡市に入り、ユースホステルの「瀬川屋」に電話すると、
これが断られてしまい、「わんこそば」も夢と消えてしまいました。

すっかり肩を落として、国道をゆっくり走っていると、
後ろから「こんにちは」

メガネをかけた、人の良さそうな同業者、つまりサイクリストだった。
彼と一緒に走ることにしました。

彼の名前は日当正人。
陸中海岸の最北、岩手県種市から来たそうで、水産高校の3年生。
東北地方の東の部分を一周するそうです。

十三本木峠の途中、沼宮内まで来たところで夕食を取ることにしました。
食堂に入って、彼はカツ丼とかき氷、私は大盛りラーメンと、かき氷を注文しました。
あまり美味しくなかったけど、10円ずつまけてくれました。

「沼福寺」というお寺がわたしたちの宿泊をOKしてくれたので、
そこに二人で泊まることになりました。
しかし、宿泊するのは本堂ではなく、別棟の「お堂」のようなところ。
電灯を点けると、外からたくさんの虫が入って来てブンブンと騒がしい。

話し好きな彼は、地元のことをいろいろと話してくれました。
水産高校の授業の様子は、私の高校とはまるっきり違っていた。
地元でガゼと呼ぶウニやアワビの、聞いたこともないような豪快な食べ方は
それはそれは興味津々で、彼の話に聞き入りました。

当然のことながら、自転車旅行一人旅は、出発してから何日、何十日の間、
知り合いと話することが出来ません。
それで人が恋しくなるのです。

こうして、いろいろな話で盛り上がり、寝たのは10時30分。
私も話し過ぎのせいか、夜中に喉がカラカラになって水が飲みたくなりました。

                             e0095891_354452.jpgつづく

写真:中尊寺

[遣ったお金]
パン3個 60円 / パン2個 40円 / ファンタ 30円 /  牛乳25円 / アイスクリーム 10円 /
電話 10円 / ラーメン大盛り 110円 / かき氷 30円 おまけ-10円
合計 305円
[PR]
by ymweb | 2009-07-10 03:56 | じゃずぎたりすと物語
e0095891_2501937.jpg
じゃずぎたりすと物語44 〈松島~平泉 奥の細道・僕の舗装道〉

7月26日(日)
今日は寝すぎて、起きたのが6時30分。
それで出発は7時10分になり、松島を後にしました。

「松島や ああ松島や 松島や~」

ユースホステルで頼まなかった朝食を、矢本町付近でパンを買い求め、
ペダルを踏んで走りながら食べました。

ところで私は、AB型という血液型が作用しているのか否かは不明ですけど、
例えばメモにしろ何にしろ、書いたものの、字を間違えたり、
曲がったりして気に入らないと、その紙をビリッと破いて、
最初から書き直すことがしばしばです。
その辺をちゃんとしないと気持ちが治まらないのです。

出発後、古川市に向かうはずが、間違えて河北町の方に行ってしまいました。
ここで機転を利かせて別のルートを検索しようとせず、元に戻って走り直しました。
だって、出発前に私の描いたルート通りではなくなるからです。
その辺が私の頭が固いところです。

いずれにせよ、自転車旅行にとって全日本道路地図は大雑把過ぎます。
またルートから外れてしまったようで、休憩と地図検索を兼ねて、
「もも太郎」という商店に入ってアイスクリームを食べました。
その店のおじいさんに道を聞いたところ、方言が強くて、
何を言っているのかさっぱり解りませんでした。
それでも古川市経由で一関方面に向かうのが一番早いということは理解できました。

古川市は開市20周年記念ということで、街を走ると、
あちこちでその垂れ幕やポスターを見ました。

高清水という町の汚い店に入って、昼ごはんに「カレーうどん」を注文しました。
120円と高かったけど、美味しかったので許す。

この辺りは上り下りが多くてとてもきつい。
宮城県と岩手県の県境まで約8kmというところでまた休憩。
商店に入り、アイスを食べた。
でも空模様が変になってきたのであわてて出発。
案の定、大粒の雨が直撃してきました。
雨宿りする場所が無いので、とりあえず道路脇の大きな木の下に入りました。
5分ほどすると、雷の音がひどくなり、凄い迫力で鳴り響いています。
ここにいると落ちる心配があったので、大雨の中を濡れながら走り出しました。

その雨も一関市内に入る頃にはすっかり止んで、太陽が顔を出していました。
雨で体力を奪われたためか、先ほどから頭痛がしています。

そろそろ今夜のねぐらを探す時間です。
また寺に泊めてもらおうとして3軒回ったけれど、1軒目と2軒目は予約制、
3軒目は留守でした。
一関の先、約8kmのところに「毛越寺ユースホステル」がありますが、
電話したところ満室の理由で断られました。
でも通り道だし、体調も思わしくないので、
一応そのユースホステルに直接行って交渉しようと思いました。

「あっ、キャンセルが出ました」
ラッキーなことに、空きが出来たため、泊まることが出来ました。

高校3年生4人のグループと泊まり合わせました。

「今夜は僕たちが高校生最後の旅行でなので、寝る前に部屋で『食う会』やるんだけど、
よかったら君も参加しない?」
この年代は1学年違うだけで、今で言う「上から目線」的発言をします。
でも無料ですから、答えはもちろんYESです。

コーラや煎餅、飴などをご馳走になって、10時頃寝ました。


※情報によれば、これまで毛越寺には宿坊(ユースホステル兼業)が併設されていたが、老朽化が著しいとの事情により2007年11月20日をもって営業を終了したそうです。

「夏草や 兵(つはもの)どもが 夢のあと」


[出費]
パン合計4個 80円 / アイスクリーム2個 20円 / カレーうどん 120円
サイダー 25円 / 電話代20円 /  宿泊料450円  
合計715円
[PR]
by ymweb | 2009-07-08 02:50 | じゃずぎたりすと物語