宮之上貴昭執筆による長期連載


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2012年 01月 30日 ( 1 )

日本最北端の地に立つ

執筆中の「じゃずぎたりすと物語」は中盤から
「自転車日本一周旅行記」に変わりかけちゃっていますが、(^^;
私にとって15歳~16歳にかけての自転車日本一周旅行は、
体力作りはもとより、根性や気力といった精神態度の原点ともなっています。
まだまだ皆さんにお聞かせしたい
ハラハラ、ドキドキ、ワクワクの出来事がたくさんあります。
完走するまで引き続き読んでくだされば嬉しく思います。

※記載してある情報は詳細に書き記された当時の日記からのものです。


じゃずぎたりすと物語55話「日本最北端の地に立つ!」

朝5時30分に起床、6時から朝食だ。
日本一周自転車旅行の私にとって「早起き」はお茶の子さいさい。
ただ、宿泊している「青年の家」は少し右に傾いているのか、
国旗掲揚を見守ったり、ラジオ体操を義務付けられました。
右でも左でもない「ほんの少年に過ぎない」私にとって、
せっかく昨夜下げた国旗の掲揚はよく分からなかったけど、
ラジオ体操は楽しく参加しました。

7時
それほど居心地の良くなかった宿をさっさと後にして、
これから目指すは日本最北端の宗谷岬です!


風も強くて途中で雨にも降られたけど、
我慢してペダルを漕ぎ進むと間もなく宗谷岬。
宗谷岬とは岬の総称で、目指す最北端は大岬というところです。

着きました! ここが日本最北端の地です!
e0095891_1136644.jpg


比較的朝の早い時間だったので人影はまばらでした。
天気が悪いため、
期待していた樺太をここから見ることは出来ませんでした。

でも出発の時から思い描いていた最北端の地ですから、
近くにいた人にカメラのシャッターを押してもらいました。
そして行ったという証拠になる記念スタンプも日記に。
e0095891_11434847.jpg


私は近くにある灯台に登ってみました。
想像していたより面白くはなかったので、
すぐそばにある「日本軍望楼の基地」というところに行きました。
ここからソ連軍の船を監視したそうです。

その先の展望台みたいな場所にも登ってみました。
さすがにここは宗谷海峡を一望する素晴らしい眺めでした。
見下ろせば日本最北端の碑に集る人が増えてきました。
人はまるでバッタのようでした。


さて再び出発!!
ここからは進路が南へ南へと変わっていくわけです。

ガタガタガタガタ・・・・ 
道が悪くなってきました。
国道238号は非舗装の酷道です。

振動のために後ろの荷台のネジが外れて荷物がずり落ちました。
ハンドル前の荷物も飛び出しそうです。

どうしようかと困っていると、
後ろからサイクリストが来てゴムひもをくれました。
お陰で何とか応急処置を施して彼と一緒に再び出発。
しかしその後も悪路はずっと続き、
前の荷物が飛び出すのを手で押えながら必死に走りました。

それでも目の前に広がる猿払牧場の雄大な景色は印象的でした。

お腹が空いたので近くの商店に入りました。
私は食パンとソーセージを注文しました。

逆方向からサイクリストが走ってきたので、
気になる道の状態を聞くと、「もうすぐで舗装になる」とのこと。
すっかり気を良くして嬉しくなりました。
何しろ、ずっと続いたガタガタ道のために、
私の両手の平は血が滲むほど赤くなっていたのです。

出発の前にたくさんの牛が放牧されている
この猿払牧場の景色を写真に収めようと思い、
荷物の中からカメラを取り出そうとしたら・・・・

( ̄ー ̄?).....?? ん?

ない

カメラが ない (● ̄  ̄●)ボォ----

Σ\( ̄ー ̄;)ナンデヤネン

(☉౪ ⊙)プギャー!!!!

落とした!!!!

さっきオシッコしたところかな。。。。
最初に荷台が外れたところかな。。。。

知り合ったサイクリストにはこおこでお別れして、
落としたカメラ探しに、来た道をまた戻ることにしました。

何しろこれまでの想い出が全部撮影されているのですから。(゜-Å) ホロリ

目ぼしい所の近くに子供たちがいたので、
二人に100円ずつあげて道路の横を一緒に探してもらいました。
それでも見つかりません。
もう少し逆戻った場所まで行きました。
農作業を終えた人にも聞きました。
「この辺りにカメラ落ちていませんでしたか?」

どれほどの時間探したのでしょうか。
真っ赤になった両手の平が痛いです。

どうしてもあきらめることが出来ません、
でも仕方ありません。

16歳の宮之上少年の肩はガクッと落ちて、
おそらくは右に左にフラフラと蛇行して走っていたに違いありません。

その時!!
後方から猛スピードで飛ばしてくる一台のトラックが

ギギーーッ!

私の目の前で急ブレーキをかけて停まりました。

                  つづく
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by ymweb | 2012-01-30 12:37 | じゃずぎたりすと物語