宮之上貴昭執筆による長期連載


by ymweb
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じゃずぎたりすと物語 40 自転車旅行初日

じゃずぎたりすと物語 40

予定では5時に出発するところ、30分ほど遅れたため、
朝食を取る時間を削って出発しました。
そんな私に母がパンを持たせてくれました。
「行ってきま~~す!!」
階段の下の自転車のところまで見送る父と母。
父は小さな声で「気をつけるんだぞ」と言いました。
道路に出たところで振り返ると、母だけが手を振っていて、
父の姿はもう見えませんでした。

立川まで15分の予定が20分かかり、水戸街道に出るまでのチェックポイントに、
それぞれ5分くらい予定より時間がかかりました。
柏市までは大型ダンプカーと車、車、車。
危険でほこりまみれで、走りにくいことといったらありません。
私にとってダンプは悪魔のようです。
しかし水戸街道に出てからは 交通量はひどく多いしダンプも多いのですが、
道幅が広く、上り下りもほとんどないのでスピードを出せて、
ここで時間を取り戻すことが出来ました。

今年も真夏の太陽が照り付けています。
取手市に入り、しばらく走っていると、いきなり激しい頭痛が襲いました。
熱射病です。

考えてみれば、炎天下の中を帽子も被らずに走ってきました。
出発当日ということもあってか、異常にテンションが上がっていて、
帽子を被るのも忘れていたようです。

とはいえ、日陰がまったく見つかりません。
左手に、一文字ずつ「日清食品工業建設用地」と描かれた大きな看板がありました。
事態は急を要しましたので、看板の「日」の下の小さな日陰に身をゆだねて休みました。
途中で買ったパンと牛乳で水分と栄養も補給したところ、
程なくして体調は急激に回復していきました。
しかし初日からこの調子だと、この先の長旅が心配になりました。

荒川沖の近く、国道の脇に涼しげな公園を発見しました。
体調も今一つでしたので休憩を取ることにしました。

悪魔ダンプ? の運転手風のお兄さん3人が私のところに近づいてきました。
彼らの風体は運転手というよりは、むしろチンピラ風です。
目を国道の方に向けると、事実ダンプが数台停まっていました。

「へ~~ 日本一周??」 「もう南は回ったの!?」
すると一人が「俺、感動しちゃった~~!!」
そう言うと、車から「氷」を持ってきて私にプレゼントしてくれました。
この何の変哲もない「氷」の美味しかったこと、嬉しかったこと。。。

彼らは公園にいた小さな子供たちにカブトムシをあげたりしていました。
さっきまで悪魔だと思っていましたが、人は見かけによらないなぁ、
先入観で勝手に思い込んではいけないとつくづく思いました。

かくして、土浦市には暗くなる前にぎりぎり到着。
昨年の経験から、経費と時間の節約には「お寺に泊めてもらう」こと。
これが最善であることを学びました。
この日もテント張る場所探しと、時間を節約するために、
泊めてもらえそうなお寺を探しました。

最初に入ったのが、ハトがたくさんいる「神龍寺」
とても親切そうな住職さんが対応してくださり、二つ返事で宿泊OKをいただきました。
さらに布団まで貸していただけるとのこと。
あまりにすんなりとOKが出たので、翌朝に宿泊料金を請求されまいかと、
実は内心ひやひやしていました。

そのお寺で紹介された「亀屋」という定食屋に入って夕飯を取ることにしました。
メニューにある「定食」というのを注文しました。

16歳の新入生グルメの私にとっては、
霞ヶ浦名産の「コウナゴ」の佃煮なんか期待しましたが、
40分もかかってようやく出てきたのは「シャケ定食」でした。

昼間の熱射病も私の若い体力の方が勝り、すっかり元気になりました。
明日は東北地方となる福島県まで無事に行けるでしょうか?
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[使ったお金]
ファンタ1本 ¥30
サイダー2本 ¥80
アイスクリーム ¥10
牛乳 ¥25
夕食 ¥120
電話 ¥20
合計 ¥285
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by ymweb | 2009-02-25 00:11 | じゃずぎたりすと物語