宮之上貴昭執筆による長期連載


by ymweb
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7 〈お婆ちゃんに買ってもらったギター〉

父の実家、上馬のお婆ちゃんの家に行き、「玉電」乗って2つ目、
今は「サンチャ」と言うらしい三軒茶屋に到着。

この「玉電」、正確には「東急玉川電鉄」とか何とか言うらしいですが、
みんな「たまでん」と発音しています。

当時は渋谷と二子玉川を結んでいる路面電車でしたが、
現在ではその部分のほとんどは地下に潜り、路線をはるかに延長して、
神奈川県大和市の中央林間まで走る「東急田園都市線」となっています。
起点はもはや渋谷ではなく、
墨田区押上あたりまで延びているそうですから驚きですね。

「玉電」は木造の車両がほとんどでしたが、
時たま「新車」と銘打った丸っこい車両がありました。
この新車も、道路を往来する車やバイクなどに混じって走るわけですが、
これに乗る時は少し「未来っぽく」て?子供心に胸がときめきました。
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さて三軒茶屋に到着すると、早速楽器や巡りです。
当時も三軒茶屋は人が多く、賑わっていました。

ギターが飾ってあるお店を数軒覗いたりしましたが、
どんなギターを買ったら良いのかさっぱり解かりませんでした。
どのお店もクラシックギターやフォークギターが所狭しに並んでいますが、
目安は「見た目と値段」しかありません。
こう見えても、子供の頃からわりと良識派だったのか、
お婆ちゃんに高額な出費をさせることに戸惑いもありました。
その時、目の前に「ミドリヤ」がありました。

当時「ミドリヤ」といえば、「丸井」と並んで、
ローンでの買い物をいち早く世間にアピールした大手会社の一つです。
この中にある楽器店には、ギターの品数が豊富に揃っていました。
それでこの店で選ぶことにしました。

音色や弾き易さなどは二の次でした。
見た目で選んで手にして、音を出してみるわけでもなく、
値段の付けられた正札を見せてお婆ちゃんの顔色を伺いました。

中段の右に飾ってあるギターに目が留まりました。
¥8.500の正札の付いているフォークギターです。
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「これでいい」
手にしたものの、実際に弾いて音を出して確認するわけでもない私に、
「いいのかいこれで??」
念を押すお婆ちゃん。

おそらく頭金¥1.500を払って、残金の¥7.000を
¥1.000ずつ7回払いにしたのだろうと子供心に勝手に計算して、
お婆ちゃんに心から感謝しました。

さて帰り道は来た時よりルンルンです。

家に帰って早速弾いてみることにしました。
しかし。。。指が!!!
せっかくお婆ちゃんに買ってもらったギターでしたが、
試練に直面する大きな問題が起こりました。
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by ymweb | 2007-04-10 18:37 | じゃずぎたりすと物語