宮之上貴昭執筆による長期連載


by ymweb
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喧嘩!

キャバレーでの演奏もずいぶん慣れてきて、
もっとジャズが演奏したいという気持ちが高まっていた中、
友人が八王子に「アローン」というジャズハウスをオープンするとの話。
その店に出演するために自分のバンドを組んで、
昼間毎日のように国立音大打楽器科の校舎まで出かけて練習しました。

キャバレーのメンバーはわたしの音楽を満足させるものではありません。
時として、バンマスと演奏のリズムなどについて意見が合わず、
しばしば激しい口論となりました。 
年上であっても、納得できないことは譲らない性格は、
自転車旅行で培った(培ってしまった?)のかもしれません。(-ω-)/
この性格は次に起きる事件と関係があります。

キャバレーの休み時間は、
他のキャバレーで演奏するミュージシャンを聴きに行ったり、
仕事の情報や世間話など、言わば勉強と交友の時間でもありました。
以前お話ししたように日本はまだまだ好景気で、
徒歩圏内にたくさんキャバレーがありました。

近くのキャバレーバンドで演奏している少し年上の添田は
テナーとフルートが上手く、
バンド仲間からもチヤホヤされていましたが、
彼には少し酒乱の気がありました。
彼の楽屋で話をしていたある日のこと、酔った添田はわたしに、
「宮之上、お前しょぼい音出すなよ!」
「楽器が悪いからな。。。」

他のバンドマンはわたしのかたを持って
「添田、音楽は楽器ではないぞ、演奏内容だ!」

楽屋は険悪ムードでしたが、一番切れるのが早いのはわたしでした。
近くにあったダルマ(サントリーウィスキー)のボトルを手に取り、
添田の頭部めがけて思いっきり腕を振りかざしました。(; ・`д・´)
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これに驚いたバンドのギタリストが慌てて止めに入り、
あと数センチのところでわたしは犯罪者にならないで済みました。(*_*;
※この暴力的な性格はしばらく続きます(笑)

わたしの使っているギターは
神田で値切りに値切って買った1万8千円のグヤトーン。
確かに「しょぼい音」と言われても仕方ないかもしれません。
しかし当時でさえ安いギブソンでも30万円はしましたが、
プロと呼ばれるギタリストのほとんどはギブソン社製の楽器を使っていました。
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1万8千円と30万円。。。 ( 一一)ジー「

何としてでも手に入れたいです、ギブソン。

そんなある日のこと、
家の近くにある軽食喫茶の「アルバイト募集」の張り紙が目に入りました。
ギブソン買うために昼間はここで働いて夜はキャバレーでの演奏?!

早速面接に行くことにしました。

はたして面接は受かるのでしょうか、
そしてギブソン買うお金は貯まるのでしょうか?

                            つづく




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by ymweb | 2016-08-19 18:18 | じゃずぎたりすと物語