宮之上貴昭執筆による長期連載


by ymweb
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30

【さらば北海道】

【さらば北海道】

1970年8月24日(月)

朝6時に起床。
昨日は空きっ腹で寝たので、
朝食はたくさん食べようと心に決めていましたが、
このユースホステルの朝食は袋に入った薄いパンがたった3枚と、
小学校の給食で出てくるような脱脂粉乳ミルクと
キャベツの千切りサラダが少々。
e0095891_1718532.jpg

※当時の日記の絵から。

自転車旅行を一ヶ月以上続けている
欠食児童?の16歳宮之上少年にとって、
このユースホステルは最悪でした、
ギターがあったこと以外。('_')

今日の予定は室蘭まで走ってそこからフェリーに乗り、
青森まで行きます。
(行きに函館から走った同じルートを走らなくて済む賢い選択でした。)
ここから室蘭まではそんなに遠くないので、また少し横になって、
フェリー出発の時間に合わせて出発しようと思います。

雨が降る中、国道36号線をひた走っていると
どこかで見たようなスカイラインが走って来て
わたしに合図を送っています。
まさか!!

やはりそうでした。
塚尾牧場の若旦那で、仕事で室蘭まで行くそうです。
「気を付けて行くんだぞ!」
心強い励ましの言葉をかけてもらって分かれました。

室蘭の街に到着しました。
近くで昼食のパンと船中の夕食も買いに行きました。
北海道では「日糧パン」という会社が大きなシェアを占めていて、
味はまあ良いのだけど、
貧乏旅行者にとって値段が高いのが難点でした。
e0095891_17193611.jpg

でも仕方ないので、50円のピーナッツパンと
30円のぶどうパンを買って半分だけ食べ、
残りを夕食に回そうと思いました。(;_;

室蘭港のフェリー乗り場に到着しました。
e0095891_17202230.jpg


旅で得た凄い宮之上式節約法があります。
先ずは荷台が空いているトラックを見つけます。
そして運転手にわたしを助手席に乗せて、
荷台には自転車を積んでくれるよう頼みます。
こうすることによって積んだ自転車はトラックの荷物とみなされ、
車の同乗者の運賃も無料になるのです。
つまり無料でフェリーに乗ることが出来るのです。(^^)/
※1970年の情報で、現在は違うと思います。
e0095891_17205972.jpg


このフェリーには大勢のサイクリストが乗っていました。
しかしわたしのような頭脳作戦を行っている人は。。。
いそうもありませんね(笑)
e0095891_17211994.jpg


フェリーは太平洋、そして津軽海峡に進みます。
漕がなくても進んでくれる歓び。
しっかり寝て日ごろの疲れを癒しました。
e0095891_175057.jpg


「お~い、着くぞ!」
夜10時、運転手から起こされて甲板に出ると青森港。
「日水」のマークが赤々と海面に反射していました。
e0095891_17233712.jpg


本州に戻って来たぞ~~!!
さて今夜のネグラ探しです。

目に留まった寺を2ヵ所尋ねましたがどちらも断られ、
寒さと空きっ腹で「ラーメン80円」の看板に飛び込んだものの、
「看板に偽り有り」で、90円取られてショック!(;_;

泊まる場所がないので駅の待合室のベンチで寝ようと思い、
青森駅に向かいました。
e0095891_1722509.jpg


しかし、です、
何とベンチも始発待ちの人でいっぱいでした。
仕方なく手製寝袋にくるまって自転車置き場の横で寝ることにしました。
しかしそこにも数名、始発待ちの人が寝ている状態でした。"(-""-)"

蚊がうるさくてなかなか寝付けず、眠りについたのは1時半頃でした。
しかし本州に戻って来たので、ここからは南下するだけです。

いよいよ自転車旅行記も最終章に入ります。
e0095891_17244794.jpg


〔この日使ったお金〕 パン代合計¥110 / ラーメン¥90 合計¥200




////////////////////////////////////////////////////////////////////////
[PR]
by ymweb | 2016-06-03 17:25 | じゃずぎたりすと物語