宮之上貴昭執筆による長期連載


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じゃずぎたりすと物語45 〈友だちが出来た!〉

じゃずぎたりすと物語45 〈友だちが出来た!〉

7月27日(月)
今朝は5時半に起きた。
昨日一緒だった高校生たちはまだ寝ていた。

顔を洗って歯を磨き、出発の用意を整えて玄関に立つと、
「おっ!早いなぁ!」と、ペアレントと呼ばれるユースホステルのご主人。
「お世話になりました!」と挨拶して、予定通り6時半に出発。
「毛越寺ユースホステル」の宿を後にしました。

歴史にはあまり興味が無いものの、
テレビでしばしば見かける今東光が住職を務める「中尊寺」は見学したいと思いました。

参道の入り口に自転車を停めて、本堂のある山頂へと続く長い砂利道を登った。
とてつもない敷地の広さに驚きました。
この上り坂はかなりきついけど、眼科に広がる田園風景と、
木々の間から時たま吹き抜ける一筋の風が汗を癒してくれる。

ようやく本堂に着いた。
今東光には会えなかったけど、本堂の写真を記念にパチリ。
一人旅では、基本的に自分が写真に写らないのが残念だ。

愛車レッド号は北上を通過。
この辺りから上り坂がきつくなると予想していたのだけど、さほどでもなく、
軽快に進むことが出来ました。

昼食はパン2個と牛乳を買って、涼しそうな八幡様の境内で食べました。
そこには土木作業員が10人くらいいて昼寝をしていました。
私も少し離れたところで横になり、休みました。

昼食にお金をかけず、今夜のねぐらにお金がかからなかったら、
夕食は盛岡で「わんこそば」にしようと目論みました。
何しろ「食べ放題」ですから。

今宵の宿と決めていた盛岡市に入り、ユースホステルの「瀬川屋」に電話すると、
これが断られてしまい、「わんこそば」も夢と消えてしまいました。

すっかり肩を落として、国道をゆっくり走っていると、
後ろから「こんにちは」

メガネをかけた、人の良さそうな同業者、つまりサイクリストだった。
彼と一緒に走ることにしました。

彼の名前は日当正人。
陸中海岸の最北、岩手県種市から来たそうで、水産高校の3年生。
東北地方の東の部分を一周するそうです。

十三本木峠の途中、沼宮内まで来たところで夕食を取ることにしました。
食堂に入って、彼はカツ丼とかき氷、私は大盛りラーメンと、かき氷を注文しました。
あまり美味しくなかったけど、10円ずつまけてくれました。

「沼福寺」というお寺がわたしたちの宿泊をOKしてくれたので、
そこに二人で泊まることになりました。
しかし、宿泊するのは本堂ではなく、別棟の「お堂」のようなところ。
電灯を点けると、外からたくさんの虫が入って来てブンブンと騒がしい。

話し好きな彼は、地元のことをいろいろと話してくれました。
水産高校の授業の様子は、私の高校とはまるっきり違っていた。
地元でガゼと呼ぶウニやアワビの、聞いたこともないような豪快な食べ方は
それはそれは興味津々で、彼の話に聞き入りました。

当然のことながら、自転車旅行一人旅は、出発してから何日、何十日の間、
知り合いと話することが出来ません。
それで人が恋しくなるのです。

こうして、いろいろな話で盛り上がり、寝たのは10時30分。
私も話し過ぎのせいか、夜中に喉がカラカラになって水が飲みたくなりました。

                             e0095891_354452.jpgつづく

写真:中尊寺

[遣ったお金]
パン3個 60円 / パン2個 40円 / ファンタ 30円 /  牛乳25円 / アイスクリーム 10円 /
電話 10円 / ラーメン大盛り 110円 / かき氷 30円 おまけ-10円
合計 305円
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by ymweb | 2009-07-10 03:56 | じゃずぎたりすと物語